なぜ、資料整理が重要なのか? 経理業務の中で一番の基本で、重要なことは、資料整理をきちんとすることです。 資料整理ができていなければ、正確な損益の把握はできません。 高額な領収書を一枚紛失し、それに気づかずに数字を把握してしまうと、実際は利益が出ていないのに、 帳簿上は利益が出ていることになってしまいかねません。 過去の取引を見直す際にも、資料整理ができていなければ非常に時間がかかってしまい、時間を無駄に 使うことになります。 また、税務調査の際には、必ず原始記録(領収書等)の確認をされます。その際に調査官に与える印象 も、書類整理がきっちり出来ている会社とそうでない会社とでは、変わってきます。 創業当初から、きっちりと資料を整理していきましょう。 どのような資料を保存すればいいのか? まず、下記の項目で自社にある資料を把握します。 「必須」と書かれた項目は、どの会社にも必ずある資料となっています。 ① 現金で支払った領収証はありますか? 領収証の整理 (必須) ② 売上の請求書を発行しますか? ③ 支払いの請求書が送られてきますか? 支払いの請求書の整理 (必須) ④ 役員報酬やお給料を支払いますか? 給与関係書類の整理 (必須) ⑤ 社会保険(厚生年金・健康保険)に加入していますか? ⑥ 労働保険(労災保険・雇用保険)に加入していますか? ⑦ 事務所の賃貸契約など、なにか契約をしていますか? ⑧ 株主総会を開きましたか? ⑨ 官公庁(税務署・都道府県・市町村)に提出した書類がありますか? ⑩ 税金の納付をしましたか? 税金の納付書の整理 (必須) ⑪ 会社で使うクレジットカードがありますか? ⑫ 現金出納帳をつけていますか? |